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2018年9月18日 (火)

夏の終わりのハーモニー

今年は政界やスポーツ界をはじめ、あらゆる業界でセクハラやパワハラといった問題が続出している。長年に渡り当然のように振舞われてきたこと(常識)が、根底から否定されようとしている、まさにその過渡期にあるようだ。

そんな中、私が選んだ最も気になった常識の過渡期と思われる出来事は、第100回夏の甲子園大会の中にあった。投手の球数制限や試合中の水分補給などは昔は考えられなかったが、その点ではない。一大旋風を巻き起こした金足農業高校の大エース・吉田投手が、大阪桐蔭高校との決勝戦の試合途中のマウンド上で、チームメイトに「もう投げられない」と言ったことである。おそらく100回の歴史の中で、決勝戦のマウンド上でエースが弱音を吐いたのは、彼が初めてではないだろうか。古くは板東英二や太田幸司、私の記憶に残っている投手を思い出しても桑田真澄、松坂大輔、そして斎藤佑樹と、決勝戦までほぼ一人で投げ抜いた名投手は幾多といたが、誰一人として試合中にこのような弱音は吐いていない。きっと当時は、そのようなことなど許されなかった時代なのだろう。

後日、吉田投手には国民の多くから同情と賞賛の声が寄れられた。そう言う私も、気がついたら彼に同情していた。

来年の5月から新元号となる。暑かった夏もようやく終わりを告げ、いよいよ平成のカウントダウンが聞こえ始めた。自分でも知らぬ間に、気づかぬ間に、時代は凄まじいスピードで変化している。

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