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2018年6月11日 (月)

恩返し

愛読書・広辞苑によると、【恩返しとは、人から受けた恩に報いること】とある。それは日本昔話にある『鶴の恩返し』の内容からも大変納得する。

ところが勝負の世界においての「恩返し」という言葉の使われ方には、どうも腑に落ちないことが多い。

今年の3月に将棋の藤井聡太(当時)六段が、師匠の杉本七段と公式戦初対局で勝利した時のこと。直後の報道には「恩返し」の文字が飛び交っていた。しかしこの言葉は藤井棋士は一度も発していない。また杉本棋士も「藤井六段と対局出来たのは嬉しいが、勝負に負けたのは残念だ」と述べている。師匠が残念だったと言っているのだから、どこが恩返しなのかと不思議に思う。もしもこの二人の間に恩返しという言葉を使うとしたら、弟子の藤井棋士が強くなったことによって、杉本棋士が恩師として一躍脚光を浴びたことではないだろうか。

ごく最近では、プロ野球のセ・パ交流戦で中日の松坂大輔投手が古巣・ソフトバンクから勝利し、翌日のスポーツ各紙に「恩返し」の文字が踊りに踊った。松坂投手は米国から帰国後、昨年までの3年間ソフトバンクに在籍し未勝利、しかも年俸は4億円。つまりソフトバンクは12億円払って未勝利だった選手に負けたのだ。恩返しどころか、はらわたが煮えくり返っていると思うのだが…。

お世話になった人を負かすことが恩返しと捉える勝負の世界、どうにも理解できないのは私だけだろうか。

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