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2017年8月14日 (月)

夏休みリポート

大学時代の友人たちと、我われが出会ったゆかりの地である京都に集結。夜の宴会までの時間をどう過ごそうかと検討した結果、卒業以来の大学訪問をするということで意見が統一された。

真昼の暑い日差しの中、歩く足が学校へと近づくにつれて、当時馴染んで通った雀荘、バー、食堂、喫茶店、銭湯などが跡形もなく消滅していることに気づき、憂いに想った。

いざ正門へ到着。学校の敷地内へ入るや否や、友人一同から歓声が上がる。学部の校舎、図書館、食堂、駐輪場、、、青春時代を駆け抜けた学び舎に30年ぶりに立ったのだから、彼らのその懐かしさたるや郷愁に近いものだったのだろう。

ところがなぜか僕は、先ほどまでとは打って変わって、学内に入った途端に記憶が全く消えてしまっていた。友人たちの大歓声をよそに、自分はなんの感動も無く、まさにひとり蚊帳の外だった。

その原因について色々考えたのだけれど、たぶん(そもそも)学校に通っていなかったことが記憶を喪失した最大の原因なのだろう、という結論に至った。つまりは記憶喪失と言うよりは、最初から大学構内での思い出が残っていなかった、と言うのが正しいことになる。

自己嫌悪に陥ることがよく分かったので、もう二度と大学訪問はしないと固く決意して学校を後にした。そんな中、夜になって祇園の幾多のネオンが僕との再会を喜んでくれているように映ったのがせめてもの慰めだ。

30年前に毎晩僕を包んでくれたこの祇園の艶やかなネオンのおかげで、現在の僕は銀座という街に小さいながらも明かりを灯すことが出来ているのかもしれない。

これは、こっそり僕一人だけの郷愁だ。

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